WHOISはもう古い?
IPやドメインの情報を確認するために、WHOISを利用している人は多いと思うが、
どうやらWHOISの後継となる規格が登場したみたいなので、色々と調べてみる。
前提:WHOISとは
詳しくは上記Wikipediaを参照してほしいが、
端的に言えば、「IPアドレスやドメイン名を所持している人を確認するためのプロトコル」である。
例えば、私のサイトをWHOISにかけると以下の情報を得ることができる。
Domain Information:
[Domain Name] URUFIOP.JP
[Registrant] (Not displayed by registrant's request)
For details -> https://jprs.jp/about/dom-rule/whois-concealment/ (only in Japanese)
[Name Server] 01.dnsv.jp
[Name Server] 02.dnsv.jp
[Name Server] 03.dnsv.jp
[Name Server] 04.dnsv.jp
[Signing Key]
[Created on] 2025/11/17
[Expires on] 2026/11/30
[Status] Active
[Last Updated] 2026/04/15 22:42:32 (JST)
Contact Information:
[Name] Whois Privacy Protection Service by onamae.com
[Email] email@whoisprotectservice.com
[Web Page]
[Postal code]
[Postal Address]
[Phone] +81.354562560
[Fax]
上記の情報から、私のサイトはお名前.comを利用しているとわかる。
ただし、登録者の氏名やその他情報については、「Whois Privacy Protection Service」で秘匿されている。
Google(google.co.jp)をWHOISにかけてみる。
Domain Information:
a. [Domain Name] GOOGLE.CO.JP
g. [Organization] Google Japan G.K.
l. [Organization Type] GK
m. [Administrative Contact] YN47525JP
n. [Technical Contact] SH36113JP
p. [Name Server] ns1.google.com
p. [Name Server] ns2.google.com
p. [Name Server] ns3.google.com
p. [Name Server] ns4.google.com
s. [Signing Key]
[State] Connected (2027/03/31)
[Lock Status] AgentChangeLocked
[Registered Date] 2001/03/22
[Connected Date] 2001/03/22
[Last Update] 2026/04/01 01:02:00 (JST)
Contact Information:
(省略)
上記情報から、該当ドメインはGoogle Japan G.K.が所有していることがわかる。
個人所有のドメインは基本的に個人情報は秘匿されているが、
企業所有のドメインでは、逆に企業が保有しているものと分かるように企業名等を公開しているケースが多い。
RDAP(Registration Data Access Protocol)とは
前述のWHOISを色々試してみると、ドメインごとに表示形式が異なることがわかると思う。
例えば、「google.com」と「google.co.jp」ではWHOISの結果がまるで違う。
これはWHOISの規格上、出力形式がきちんと定義されていないために発生している問題である。
この問題により、WHOISの出力結果を用いて処理を行う場合に、場合分けや例外処理の実装が非常にめんどくさくなる。
JPドメインならこういう出力で、COMドメインならこう、例外はこう、、、考えるだけでも非常にめんどくさい。
マンドクセ(‘A`)
また、ほかにも以下のような問題点が挙げられる。
- WHOISの通信が暗号化されていない可能性がある
- ASCIIベースなので、日本語等の文字に対応していない
- ドメインごとに適切なWHOISサーバーを選ぶ必要がある(JPドメインならJPNICなど)
- 個人情報保護ルールと相性が悪い(全情報を全員に公開という設計思想のため、GDPRと非常に相性が悪い)
これらWHOISの問題点を解決するべく、RDAPは生まれたのである。
WHOIS vs RDAP
WHOISとRDAPの違いを表にまとめた。
| 種類 | WHOIS | RDAP |
|---|---|---|
| データ形式 | 非構造化テキスト | JSON(統一規格) |
| セキュリティ | 平文(暗号化なし) | HTTPSによる暗号化 |
| 認証機能 | なし | あり(権限で制御可能) |
| 多言語対応 | ASCII(英語と一部記号のみ) | UTF-8(多言語対応) |
| エラー処理 | 不透明(テキストで表示) | HTTPエラーコードで表現 |
こう見るとRDAPが優位に見えるが、実際のところよく使うのはWHOISのほうである。
なぜなら、RDAPは見づらいから。。。
実際にRDAPを使ってみる
上記記事を参考に、「google.co.jp」をRDAPに問い合わせてみる。
> Invoke-RestMethod -Method Get -Uri "https://rdap.gtld.jprs.jp/rdap/domain/google.co.jp"
Invoke-RestMethod: {
"rdapConformance" : [
"icann_rdap_response_profile_1",
"icann_rdap_technical_implementation_guide_1",
"rdap_level_0"
],
"notices" : [ {
"title" : "Terms of Use",
"description" : ["JPRS RDAP Terms of Use"],
"links" : [ {
"value" : "https://rdap.gtld.jprs.jp/rdap/domain/google.co.jp",
"rel" : "terms-of-service",
"type" : "text/html",
"href" : "https://www.rdap.gtld.jprs.jp/docs/terms_of_use.html"
} ]
} ],
"lang" : "en",
"errorCode" : 404,
"title" : "Not Found",
"description" : [ "No data found for the lookup/search URL." ]
}
…あれ?
この後、色々調べてみたが、よくわからず。
そのうち使い方についてはより調べてみる。
総括
RDAPは夢がある技術ではあるものの、正直使う機会が多いかというと微妙。
WHOISは歴史がある分、情報も多く出回っており、かつテキスト形式なので人間としては見やすい。
RDAPは確かに機械で見る分には見やすいのかもしれないが、ぱっと情報を閲覧したい場合には使えない。
また、RDAPはそこまで周知されているわけでもなく、紹介記事もびっくりするほど少ない。
個人的には、まだWHOISを使い続けることになりそうだ。
新規格なので今後に期待したいが、そもそもWHOISかけて情報調べたいというのは随分ニッチだと思うので、
この先10年はWHOISが優勢な気がする。。。